江戸川区の不動産エージェント江戸川不動産情報館・金野秀樹(コンノヒデキ)です。

本日のテーマは、「マンションの豪華設備の必要性について」です。

参考にして下さい。

新築マンションのチラシなどに、豪華なロビーやゲストルーム、シアタールーム、噴水、プールなどといった、リゾートマンションをイメージさせるような写真が掲載されていたりします。

普段の生活に、その豪華設備は本当に必要なのでしょうか？

マンションの販売業者側は、何故このような豪華な共用設備を作るのでしょうか？

ズバリ、印象が良くなり、消費者の購買意識が高まるからです。

豪華な共用設備を作ることによりコスト全体は上がりますが、その分を補って余りあるほどマンションが高く売れるケースが多いからです。

派手な共用設備で他のマンションとの差別化を図ろうとしているわけです。こうした豪華な共用設備を設置して、言い方は少し悪いですが、消費者の興味と購買意欲を高める「客寄せパンダ」というわけです。

こういった共用施設の中でも実はあまり使われていない共用設備がシアタールームです。

シアタールームは、プロジェクター・ブルーレイ・DVDプレーヤー・オーディオ機器・スピーカーなど機材だけで数百万円かかり、さらに工事費を入れれば設置費用は、1000万円を超えていきます。時間が経てば設備は古くなっていき、故障したら修理費や交換費用もかかります。

中古マンションの案内の際に見に行っても、シアタールームはほとんど使われていないマンションが多いです。

個人的には、私は、週二回は映画を観ているので、お客様をご案内している時、マンションにシアタールームがあると少し良いなぁと思ったりしますが、冷静に考えると、かと言って頻繫に利用するかな？

映画館に行くならまだしも、共用設備だと、なんかリラックスして観られない気がします。

キッズルームについてですが、新築当初は子育て世代の入居者が多いので、利用が多そうにみえますが、10年もすれば、ほとんど使われなくなるケースが多いと言います。一番の理由は子供は成長するということですね。

小さい頃だって、子供だけで行かせるわけにも行かないわけですし、頻度で言ったら毎週使いますかね？

エントランスにある噴水や滝いりますか？

確かに見栄えは良いですよね。

でも、毎日見たら当たり前の景色になりますし、特別観は一ヶ月もしたらなくなります。

そして、冷静に考えると、その維持費も自分たちで支出している事に気付きます。

噴水や滝は、水垢などが溜まりやすく、当然定期的な清掃が必要になります。

水道代やポンプの電気代、定期清掃などのランニングコスト等がずっとかかり続けるわけです。

ホテルや娯楽施設なら、豪華な雰囲気が演出されていて良いと思いますが、普段の生活ではいらないと思う私は変でしょうか？

プール・ジャグジー等もランニングコストが結構かかりますし、居住者にとってメリットが見合わないですね。

ショップやコンシェルジュサービスについてですが、常駐しているスタッフの人件費は、当然、自分たちが負担している管理費から支出されるわけです。

自分たちの費用で運営されているので、品揃えやサービスが中途半端だったりすると、なんか勿体ない感じをうけます。ショップは、近隣のコンビニで良いですし、コンシェルジュサービスも管理人さんで十分だと思います。

・見栄えが良いマンションの豪華設備ですが、本当にそれらが生活に必要なのか冷静に考える。

・維持費は管理費で支出されている。

・最低限、ロビー、宅配ボックス、共用の集会室・会議室があるかは確認しましょう。