誰でもわかる!木造住宅の耐震診断⑥~配置バランスの巻~

木造住宅の配置バランス

木造住宅の耐震診断~配置バランス~

保有耐力は下記の式になります。

 

Pd<保有耐力>=(Pw<壁耐力>+Pe<その他耐震要素の耐力>)×E<配置バランスの低減>×D<劣化による低減>

 

※壁耐力については、第2回(誰でもわかる!木造住宅の耐震診断②~耐力壁の巻~)を参照してください。

 

保有耐力は、壁の強さを個別に評価して、配置バランスが悪ければ低減し、劣化があれば低減します。

今回は配置バランスによる低減要素の説明です。

 

壁の配置バランスについては2000年6月の建築基準法改正で、具体的な規定(偏心率30%以内など)が設けられました。

これまでは釣り合いよく配置としか記載されていなかったため、壁の配置バランスの悪い木造住宅が多いのが実態です。

木造住宅の配置バランス

かつて木造在来工法は自由設計といって、設計の制限が他の工法に比べて少ないので、思い通りの家が作れると重宝されました。

多くは光を取り込むために、東側や南側にリビングとあわせて大きな窓を設置します。

しかし、家を建てるには規定値以上の壁の強さが必要なので、家の西側や北側に壁が集中する歪な構造となっている場合が多いのです。

 

下表は配置バランスによる低減係数表ですが、最大値1.0(低減なし)から最小値は0.45とかなり影響の大きな低減要素となっています。

※仮に100の強さを持つ家でも、低減係数が0.5だった場合は、50しか評価されないことになります。

耐力要素の配置等による低減係数

このように壁の配置バランスは耐震性を考慮する上で非常に重要な要素です。

耐震改修工事は基本的に壁の工事なので、配置バランスが悪い建物の場合は、配置バランスが改善される箇所を補強壁として設定することが大切です。(無計画な壁補強は逆に家を弱くすることもあり得ます)

 

また、狭小建物や著しく不整形な建物の場合、壁を設置できる箇所にも限りがありますので、どれだけ頑張って設計をしても、基準を満たすことができない物件も稀にあります。

 

ご不明な点等ございましたら

江戸川区の不動産バイヤーズエージェント江戸川不動産情報館へお気軽にご相談下さい。

不動産バイヤーズエージェントは、あなたの為の不動産代理人です。

 

江戸川不動産情報館 金野 秀樹(こんの ひでき)

家を買うなら知っておきたい情報セミナー・勉強会

【セミナーの内容】

☆マーケットを知る☆資産性とは何か☆リスクを考える☆減税・補助金☆私たちが出来ること

 

「貯蓄になる家」「負債になる家」「不動産の資産価値とは?」「生き残る街」「捨てられる街」「買ってはいけない物件」「バイヤーズエージェントって何者?」「不動産の買い時はいつ?」「家余り 人口減少時代の家探し」「不動産市場の仕組み」「不動産営業マンの思考」「不動産事業者が大好きな儲かる取引とは?」and more

 

セミナーでは、売り込みは一切ありません。お客様の貴重なお時間を頂きますので、徹底的に不動産の賢い購入術(買ってはいけない物件・不動産価格の決まり方等)、不動産業界の仕組み(不動産屋に騙されない方法等)を時間いっぱいにお伝えします。その為、物件を売り込む暇はありません。セミナー受講後、弊社をご利用するかしないかご判断下さい。不満足の場合は、一切の連絡をしない事をお約束致します。


全国マンションデータベース


不動産を自分でAI査定

買ってはいけない物件を自分で簡単チェック

セルフィンの利用でこんな事が分かります

①価格の妥当性を判定 ②対象不動産の流動性を判定 ③立地による資産性を判定④住宅ローン減税の対象か否かを判定 ⑤建築年から耐震性を判定 ⑥管理状況の良し悪しを判定(マンション)⑦土地の資産性について判定(戸建て)

⑧全国マンションデータベースを閲覧可能・マンション偏差値・推定売却価格・過去の販売相場・過去の賃料相場


AI評価付で自動で物件情報をお送りします

希望の条件に合う物件情報を自動でお届けするロボットです。不動産データベースやWEB上に登録された新着不動産情報をいち早く発見し、最短24時間以内に皆様のお手元に自動でメール配信します。物件情報だけでなく、物件の資産性をビックデータと比較して評価書付きで物件情報をお届けするサービスです。